今回は、事業に投資してもらう方法についてお話します。
開業支援を行う投資家が、これからお店を開業したいが資金がないという方に、初期費用を出資して事業を行わせる方法がこれにあたります。この支援を行う人を出資者、投資家、あるいは金主(関西では銀主)と呼びます。
その支援を「業」として行っている企業もあれば、お金持ちの資産家が道楽や個人事業で行っている場合もあります。開業したい人にとっては、初期費用が、ほとんどかからないのがメリットですね。
投資家にとっては、契約形態のほとんどが売上歩合のため、売上が上がれば、投資額以上のリターンが生まれるという仕組みです。よって、投資家に投資をお願いする場合は、それなりの事業経験や事業計画が重要で、投資家が資金回収の見込みがないと判断する場合は、出資してもらえません。
また、世の中には、美味しいものを食べ歩くのが好きなお金持ちの方や、本業は飲食店とは関係のないある会社の社長が、自分の好きな食べ物を食べたい、あるいは自分の好きな雰囲気の店を作りたいという願望から、行きつけの飲食店の料理人を引き抜いて開業させるということがございます。これもある種の出資(投資)形態といっていいでしょう。
特に飲食店を開業したい人にとっては、一期一会。普段から味を追求することや、お客さんと仲良くなることで、このような出資者に出会えることも少なくないようです。
※日本政策金融公庫など、融資による開業資金準備については、過去の記事をご覧ください。