今回は、店舗開業における資金の調達、その種別とそれぞれの金利と限度額についてお話しいたします。
1.日本政策金融公庫
最も一般的な開業資金を準備するための制度です。飲食店の場合、現行制度で最大7,200万円(そのうち、運転資金は4,800万円)まで融資を受けることができます。ただし、この金額を誰もが最大限借入できるかといえばそうではなく、あくまで開業される方の経験や事業規模によって異なります。
金利については、借入期間、保証人、担保等総合的に判断されますが、2%~4%程度になります。また、申請については、コンサルト会社に頼む方法もございますが、個人でもしっかりとした経営計画があり、尚且つこれから事業を始めるにあたっての熱き想いがあれば、担当者も親身になって協力してもらえるケースもあります。逆に、ただ何となく開業したいなぁと思っている方には、事前申請の段階から話に乗っていただけません。
今まで培ってきた経験をもとに、しっかりとした経営計画を立て、一度窓口に相談に行ってみてはいかがでしょうか。
2.銀行からの融資
新規でいきなり銀行の窓口に行って、「開業するからお金を貸してください」といっても、銀行はまず貸してくれません。銀行から融資を受ける場合は、例えば今まで勤務していたところから紹介を受ける等何らかの紹介がなければ難しいと思います。ただ、借入ができた場合は、1かそれ以下の金利で融資をうけることもございます。
3.その他
不動産担保ローン
不動産をご所有されている場合、その不動産を担保に借り入れを行う方法です。金利は7%~9%ぐらいが一般的で少し高めです。
ノンバンク系
手っ取り早く資金を調達できる方法ですが、10%を超えることもあり、よほどのことがない限りあまりお勧めできる方法ではございません。
融資を受ける方法をいろいろご紹介いたしましたが、いずれの融資を受ける場合も開業にあたっては、ある程度の自己資金が必要になるということを最後に一言付け加えておきます。何年後に開業するという目標をたて、今のうちから自己資金を準備しておきましょう。