今回も引き続き、工事に関するお話をしたいと思います。
これまで何度か触れてきました「C工事」についてです。先般お話したようにテナントオーナー様が実際に創りこむ工事のことです。
ここは法律を押さえておく意味あいではなく、店舗内装デザインについて少し。
よく雑誌などでおしゃれな店舗クリエーターの先生がコンセプトを基に「すごい」お店をデザインします。「すごい」ですが、デザイン料も「すごい」です。このような先生にデザインをお願いすることは稀と言ってよいでしょう。
実際には、同業の先輩や独立した友人、知人の紹介で施工業者にお願いすることが多いと思います。計画を打ち合わせして、予算を基にデザインの提案をお願いします。
デザイン関連業では、よくデザイナーとの相性が大切などと言われたりしますが、実はそうではなく、伝える方法を知ることで、多くは解決します。
事前にしっかりと要望を伝えること、それは、店舗イメージひとつ取っても、あいまいな雰囲気だけを伝えるのではなく、なるべく具体的に、ご自分で気に入った他店の写真などを用いて、何が気に入っているのか、なぜそう思うのか、導線や空間を細部に渡ってイメージを固めてからの発注が重要です。この事前のイメージ固めができないときは、ご自分が気にするリストなんてものを用意して、内装デザイナーに相談するのも良いでしょう。工事に入ってから変更できる箇所は限られています。事前のイメージ固めをすることで、あなたにとってもぶれのない店舗ができ、運営もしやすいものになります。
また、ここでお考えいただきたいのですが、1社のご提案だけで良いですか?
情熱のある施工業者は可能な限り理想に近づけてくれます。何社にも見積もりを依頼するのは、施工業者のモチベーションを考えるとあまりお勧めできませんが、見積もり価格が妥当かどうかはチェックする必要があるかもしれません。
弊社では、情熱ある施工業者のご紹介も行っております。是非、ご相談ください。