前回、飲食店出店における主な注意点を述べさせていただきましたが、今回は飲食店以外の主な業種について、店舗探しの注意点を見ていきましょう。
物品販売(アパレル等)
貸主側としては、物件が特に汚れる心配はなく、好まれる業種といっていいでしょう。特にこれといった制限を設けるところは少ないですが、販売するものと、物件の特性が合わない場合がありますので、事前の確認が必要です。
また、2階以上で物販を行う場合、商品、什器設備等があまりにも重たい場合は、注意が必要です。非常にまれなケースですが、床が重さに耐えられないケースも稀にありますので、この場合も確認が必要です。
医科・歯科
貸主側としては、この業種に入居いただければ比較的長期に渡って借りていただけるため喜ばれる業種です。ただし、歯科医については地域によって乱立しているため、半径500m程の地域にどれぐらいの歯科医があるか等のマーケットリサーチは特に必要となる業種といっていいでしょう。
美容院
美容院や理容については、給排水管の事前チェックが必要です。設置するシャンプー台の数にもよりますが、物件の給排水管の口径によっては、開業が難しいケースがありますので、事前にチェックしましょう。また、設備導入時に床を上げてその下に排水管を通すのが一般的ですので、天井の高さもよく問題になります。特に2階以上で開業される場合は、天井の高さも確認しておきましょう。
スーパーマーケット
非常に大きな店舗が必要となり、物件数も限られますが、生鮮もの(特に鮮魚)を扱う場合は臭いの問題が発生するため、確認が必要になります。また、駐車場や駐輪場も確保できるかが大切です。
そのほか、地域によっては開業できない業種が都市計画法によって定められているため、併せて確認をしておきましょう。