ある金融商品販売員と投資経験の少ないお客様とのやりとり
営業マン
「今、○○銘柄に買いが殺到しています。あと少しでストップ高です!注文が入るかどうか分かりませんが、入ればラッキーです。この調子だと明日はストップ高の可能性が十分考えられます。明日ストップ高ですと、500万円投資して100万円儲かります!是非買いましょう!」
お客様
「1日で2割も儲かるの?ほんとに?!」
営業マン
「はい、こんなチャンスめったにないです!自信をもってお勧めできます。」
お客様
「そうなの。すごいな。でも下がったときはどうなるの?」
営業マン
「今のこの状況で下がるなんてことは考えられません。ストップ高ですよ!明日は間違いなくストップ高です。買わなければもったいないですよ!」
お客様
「うーん、でも明日の朝一番まで考えたいのだけれども・・・」
営業マン
「明日、朝一番からストップ高ですと、もう買いたくても買えません。今しかないです!」
お客様
「うーん、わかった。君がそこまで言うなら。一口乗ろうか!」
営業マン
「ありがとうございます。」
その日の取引終了間近で○○銘柄を500万円分買い。ストップ高で取引終了。
その翌日、利益確定の売りが殺到。相場は前日比より大きくマイナスしてスタート。
お客様
「おい、下がってるじゃないか!どうしてくれるんだ!(怒)」
営業マン
「はい、利益確定の売りが殺到してますねぇ。まあ、一時的なものなので、このまま持っておけばいずれ上がりますよ!」
お客様
「なに!昨日あれだけ儲かると言ったじゃないか!君のせいだ!預けた金を全額返せ!」
営業マン
「返せといわれても困ります。投資はお客様の自己責任です。1週間もすれば上がりますので、しばらく様子を見ましょう!」
お客様
「・・・・。」
金融商品販売法や消費者契約法が施行されてからは、このようなやりとりは少なくなりましたが、以前はよくありました。
投資には、必ず「リスク」というものが存在しますので絶対儲かることは考えられないのですが、儲かる話を聞くと冷静になれない方は少なくありません。
世の中には、あらゆる金融商品が存在しますがいかなる投資をするにしても、まずはそのものの「リスク」をしっかりと把握しておくことが大切だと思います。もちろん、不動産投資にも「リスク」は存在します。
不動産投資のお話をするにあたり、まずは「リスク」について述べていこうと思います。
すべては自己責任です。「リスク」とうまく付き合いながら、よりよい投資環境を構築していきいましょう。