私の友人が新築のマンションを購入する際、私にアドバイスを求めてきました。
総戸数約300戸 間取りは十数種類……。
『どの間取りが良いと思う?』
その中から私が友人に勧めたのが、北西の角部屋ルーフバルコニー付というのを勧めました。
この角部屋、両隣に他住戸がなく他の住戸と接しているのは、上下階のみでマンションのわりに非常にプライベートが守られた造りになっていました。さらになんといっても、魅力は40 m² を超えるルーフバルコニー。角部屋ですが北西ということで、販売側の価格設定が南向き住戸よりは評価が低く、逆に専有面積から換算するとプロの目から見ても『お買い得感』が感じられました。
マンション販売スタート時には、当然『南向き物件』に人気が集中し、抽選となりました。私の友人は、あっさり人気薄の北西角部屋を手に入れました。
それから5年が経ち、マンション内でも知人や友人ができ、その全員が私の友人が購入した部屋にすれば良かったと言っているそうです。その大半が、共用廊下側の部屋は『昼間は真っ暗』というのがほとんどの意見でした。
とかく日本人は集団心理が働き、『みんなが良い』というのが最良であると錯覚しがちだとは思いませんか?ご自身のライフスタイルに合った住まいを購入するということ、決して南向きだけが優良な不動産ではないかもしれませんね。